昨今、知的業界への転職は注目されつつあり、求人も増えていることは既にご存じかと思います。 転職では経歴や知財に関する知識や業務能力が重視されますが、それ以外にも採用する側の人物像に合っているかどうかもポイントです。 ここでは、採用担当者が求める人物像についてご紹介していきましょう。

 仕事の能力だけで採用は決まらない

知的業界では法的な知識が必要であり、またスムーズに業務を進める能力も欠かせません。採用側によって求める人物像は異なりますが、あらかじめ設定した人物像から採用活動を行っています。

仕事に対する能力だけを基準にしているのではなく、経営理念に適した人物なのか、一緒に働きたいと思える人物であるのかと、人物性も採用に欠かせない要素です。自分の人物性をアピールできる場面と言えば面接でしょう。自己PRで自分の人物性をアピールできますが、どのようにアピールすれば良いか迷う方もいらっしゃるかと思います。

 採用担当者が求める人物像は一定の特徴があるので、求める人物像を知ることで効率良くアピールができ、採用に近付けることが可能です。

具体的にどのような人物像が求められるのか見ていきましょう。

優秀な人物は経歴やスキル以外の要素も必要 

知的業界では法律の知識を元に書類の作成、社内や特許事務所などと交渉を行う仕事が中心です。そのためスムーズに業務を行える能力を持つ優秀な人材が求められます。 

知的財産は特許権や実用新案権など様々な種類があり、それぞれ内容が異なるので豊富な知識を必要とします。円滑に交渉を進めるコミュニケーション能力、交渉でのかけひきの上手さなども求められるでしょう。

技術特許を扱う場合は、技術そのものを理解する能力が必要であり、海外で交渉する機会もあるため、英語力も欠かせません。また、優秀な人材とは仕事のスキルだけではなく、自分の役割や仕事の本質を理解した上で、仕事を進めているかも重要です。 

本質を見抜くことでどのように対応するのか、どう問題を解決するかなど、必要な物事を理解して実践することができます。優秀な人材は最高のコンディションで業務を行えるように時間配分に気を使う傾向があるようです。

オンとオフの切り替えでメリハリをつけることで、仕事や人間関係に関するストレスを減らすことで、成果が出やすいことを理解しているのでしょう。優秀な人物は経歴やスキルだけではなく、理解力や本質を見抜く力、効率などの要素を持っている人物と言えます。

素直で柔軟性のある人物 

素直な人と素直じゃない人を比べたら、採用担当者は素直な人を選ぶでしょう。なぜ素直な人物が選ばれるかと言うと、知的業界の環境変化、他者の考えや意見、自分の欠点などを受け入れられる受容性が働く上で大切な要素と考えます。

転職後は今まで関わりのない人々と仕事をしていく環境なので、単純に受容性があっても行動力がなければ成果をあげることはできないでしょう。例えば、注意受けたことを受け入れても注意点を修正しなければ、同じ失敗を繰り返す可能性があります。

怒られたくない、馬鹿にされたくないというプライドもあるでしょうが、分からないことを一人で悩み続けても解決の糸口が見つかるまでかなり時間がかかるので、自分では解決できない問題に対しては人に聞いたり、確認したりする素直さも必要だと思います。

プライドを高くしすぎず素直な気持ちを持てば、知識や実践経験の吸収も良く、優れた戦力に育つと考える採用担当者は多いため、求められる傾向があるのです。ただ、全て素直に受け入れていると自分の意思がない人と思われる可能性があります。

自分は価値があると一定の自己肯定を持つ強さは必要であり、同時に人間関係や交渉事では適度な謙虚さも欠かせません。素直な謙虚さと意思の強さの兼ね合いは難しいかもしれませんが、自分の目標や意思を明確にし、必要な場面で素直さを発揮されるバランスが大切でしょう。

特許事務所は書類作成や交渉、クライアントや弁理士への報告や連絡など様々な業務があるため、柔軟な対応力も求められます。今までどんな経験を積んだのか、その経験でどんな成果を得たか伝えられると、素直さや柔軟性を上手くアピールできるでしょう。

前向きで向上心を持っている人物

交渉が多く法律が絡む知的財産は良い結果だけではなく、悪い結果や大きな壁に直面する機会も少なくありません。マイナスな結果は気持ちも落ち込んでしまいますが、困難な状況でも前向きでいることが大切です。

知的財産は覚えなければならない法律知識や交渉テクニックが多いため、勉強や努力を欠かさない向上心も必要です。向上心がないと自分ができる範囲でしか仕事ができず、採用側もそれ以上の仕事を割り振ることができません。

業務の幅が広い知財業界は柔軟な対応性が求められるので、自分から学ぶ意思や目標を持って突き進んでいく意思が必要でしょう。向上心は強い人材がいると現場の士気も高まる効果に期待できるため、採用担当者が求める人物像の1つと言えます。

採用後に即戦力となる人物

積極的に未経験者を採用する企業や特許事務所も少なくありませんが、多くの企業や特許事務所としては即戦力となる経験者や弁理士の資格を持つ人材を希望するケースが増えています。

特に小さな企業や事務所の場合、採用に時間とコストや入社後の育成コストを抑えたい傾向にあるため、即戦力となる人材はニーズが高いと言えます。ただ、10年以上企業の知財部門で働いているベテランのほとんどはポストや責務で働いていることが多いため、転職市場でも数が少なく競争率も激しい状況でしょう。

未経験でも弁理士の資格や知的部門に必要なスキルと知識があれば、即戦力として期待できると採用される可能性があります。

例えば、エンジニアであれば技術特許で理解しなければならない知識を熟知しているので、未経験でも採用されるチャンスはあるでしょう。経験不足と感じた場合は現職で知財部門に異動し、経験を積んでから転職するのも良いかもしれません。

採用担当者も能力だけではなく、人物性も見極めた上で選考を行っています。知財業界は他の業界より特殊性があり、転職は一筋縄ではいきませんが、採用担当者が求める人物像を理解することで、働きたいと思わせる自己アピールをすることが可能です。

求めている人物像は様々なので、今回ご紹介した人物像を参考に採用担当者が人物性に魅力を感じるような自己アピールを考え、転職活動に活かしましょう。


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